「フェルマーの最終定理」を読みました
最近、週末の家事のお供になっている中田敦彦さんのYouTube大学。
この記事の最後に書いているように、
"YouTube大学で文学・世界史系のコンテンツを色々見て、一番興味を持ったものから、本を読んでみよう"
と思っていました。
結果、どうなったか。
文学・世界史じゃない!(笑)
や、文学・世界史も読んでみたくなったもののは、たくさんあるのです。
ですが、「フェルマーの最終定理」の回を拝聴して、
"あー、これは是非読んでみたいっ!"
と、次の瞬間には図書館にリクエストしてしまいました。
大学で、多少数学をかじっていた私。
この手のお話は大好物なのです。
ピタゴラスの
x^2+y^2=z^2
から始まり、フェルマーの
x^n+y^n=z^n
この方程式はnが2より大きい場合、整数解を持たない
という予想が生まれるまで。
そして、この予想を証明するために、その時代の最高峰の数学者たちが悪戦苦闘しながら、じりじりと歩を進める姿。
1990年代にアンドリュー・ワイルズが、過去の数学者たちが生み出してきた解決の糸口となる点や線をつなぎあわせたり、自らも大きく改良、進化させることで、ついに証明を完成。
ところが、その証明にわずかなほころびが。
もはやこれまでか... からの大逆転。
300年以上に渡る、一流数学者たちのバトンが見事つながれ、ワイルズ自身も子供のころからの夢をかなえました。
この解決の糸口となる、点や線のストーリーには日本人の数学者たちも大きく関与していますし、私自身、もともと数学の美しさには心惹かれるものがあるので、久しぶりに触れる数論や幾何の話にワクワクせずにはいられませんでした。
また、数学者たちの挑戦はこれで終止符が打たれたわけではありません。
数学の世界にはまだまだ有名な未解決の問題がある。
フェルマーの最終定理だって、もっとシンプルな他の証明方法もあるかもしれない。
昨今、増えているコンピュータを使った力業の証明への数学者の様々な想い。
この本の最後では、そういった未来に向けた話や課題も触れられており、
"うんうん、そうだよね"
と何だか嬉しくなりました。
土曜の朝から読み始め、ページをめくる手をとめられず、すべて読み終わってパタンと本を閉じ、ふと時計に目をやると、23時59分。
何とも心地よい読了感でした。
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