「パパは脳研究者」を読みました



近所の公共施設にある小さな図書コーナー。


池谷裕二先生の「パパは脳研究者」があったので、手に取りました。





池谷先生の本は、脳という不思議で複雑なテーマを扱っているにも関わらず、分かりやすくて面白く、過去にも何冊か読んだことがあります。



「パパは脳研究者」はタイトルの通り、池谷先生に娘さんが生まれ、0~4歳までの成長を見守る中で、実感されている脳の発達や仕組みを語っている本です。



私には子どもがいないため、


「あー、うちの子もそうだったわ~」


みたいなことは残念ながらありませんが、それでも


「人の脳って、そうなんだ!」


とあらためて知ることがたくさんあり、スラスラ読んでしまいました。



中でも、一番 "はっ!" とさせられたのが人の褒め方について。


たとえば子どもが絵を描いているときに


「上手だね」


と褒めるのはあまり良くないようです。



子どもは純粋に絵を描くことが好きで描いているのに、「えらいね」「上手だね」と褒めてしまうと、


「自分は絵を描くことが好きなんじゃなくて、褒められたくて描いているのかな」


と解釈を変更してしまう場合がある。


「であれば、絵を描くんじゃなくて、褒められる他のことでもいいんじゃないか」


と考え、絵を描くのをやめてしまうことがあるようなのです。



こういった場合、有効なのは、"絵を描く" ことを褒めるのではなく、"描いた絵自体" を褒める。


たとえば、


「この絵、好きだなー」


みたいに。


これは子どもだけでなく、先々も同じらしく、私も反省するところがありました。


今後、友人や同僚とコミュニケーションする上で生かしたいポイントです。



ほんのささいな心掛けで、良くなることってありますから、知識って大切ですね。


自分自身で気づくのは難しかったり、時間がかかるので、やっぱり本はありがたいです。