「思考の整理学」を読みました
外山滋比古さんの「思考の整理学」。
本屋さんなどで "東大生一押しの本!" みたいな触れ込みで紹介されているのを見かけ、かなり前から本の存在自体は知っていました。
とはいえ、手に取ったことはなく、どんな内容なのかは前知識ゼロ。
近所の図書コーナーにあったので、この機会に読んでみることにしました。
私は自分の考えを整理することに、苦手意識があります。
考えていると、だんだん頭の中がゴチャゴチャしてきて、いつのまにか迷いの森に入ってしまう...。
そんな私にとって、「思考の整理学」で書かれていた思考の整理方法は、"なるほど" と思えることがいくつもありました。
一番思い当たる節があったのは、"考えをいったん寝かせてみる" です。
頭の中がゴチャゴチャしているときって、一度その考えから離れて、全然違うことをしたり、ぼーっとしていると、突然 "あっ!" と活路が見いだせたりするんですよね。
私は、外を歩いたり、電車に乗っているとき、家事をしている最中なんかに、"あっ!" が訪れることが多い気がします。
他には、"人と話す" のも効果的だそう。
それも、同じ専門性を持つ人ではなく、別分野の人たちとの交流を大切にし、おしゃべりを楽しむ。
確かに、いつも一緒に仕事をしている同僚ではない、別のコミュニティ、交友関係の人たちとのおしゃべりの中で、ヒントやチャンスを得られることって、結構あります。
たとえば、私の場合、友だちから
「今、こういうのが面白いよ」
「こんなのが流行っているよ」
と教えてもらったときに、
「へぇ!全然知らなかった」
ということが、しょっちゅう。
友だちは、私の同僚とは全く違う興味関心を持っていて、私にはとても新鮮。
そういう別の視点を得ることで、新しい着想が浮かんで、仕事に還元できることがあるので、面白いものです。
そんなわけで、この「思考の整理学」は、初版が1986年という本にも関わらず、2022年を生きる私にとっても、実用的な内容でした。
やはり長い間、多くの人に読まれている本は、一読の価値があるものが多いですね。
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