映画「日々是好日」を観返しました



森下典子さんの「日々是好日」。


著者が茶道教室に通う日々を描いたエッセイです。



私がこの本を知るきっかけになったのは、落語家の柳家小三治師匠。


当時、落語にはまって、あちこちの寄席や落語会に足を運び、それ以外の時間も落語の本を読み漁っていました。


その頃、小三治師匠がまくらで話されたのか、読み物に書かれたのか... 記憶が曖昧なのですが、とにかく


"森下典子さんの「日々是好日」が良かった"


とおっしゃっておられたのです。


私も早速本を買って読み、


"なるほど。これは確かに面白い。"


と大満足。


家族にも薦めたりしていました。



それから月日が経ち、この本が映画化されることに。


決してドラマチックなストーリーではありませんから、一体どんな映画になるんだろうと、不思議に思っていましたが、主演の黒木華さんや、先生役の樹木希林さんをはじめ、素晴らしい役者さんが揃う、素敵な映画に仕上がっていました。



そして、更に時が経ち...


今、私は茶道を習っています。


本を読んだり、映画を観たときには、まさか自分が茶道を習うなんて、想像もしていなかったのに。


あらためて映画を観返したくなって、Prime Video で探しました。





私はまだ茶道のお稽古に通って、ほんの 2 ヶ月。


それでも、前回観たときにはなかった共感ポイントがたくさんあります。


 茶道の所作を覚えるのに苦労する様子。


 少しずつ身についていく喜び。


 お稽古の時間に、ふと感じる癒し。


茶道を通じて五感をとぎすませ、日々の移ろいを味わう。


私も、この作品に登場する先生や生徒さんたちのように、細く長くそんな体験をし続けたい。


そんな気持ちを抱かせてくれ、映画を観返して良かったと、つくづく思いました。