「千利休の戦国政治」を読みました



茶道の先生から


「これ、読んでみない?」


とムック本を貸していただきました。


せっかく茶道を習うのであれば、ルーツや歴史的背景も知っておくとよい、と考えてくださったようです。


文字だらけの本に比べ、雑誌感覚で読めて、ありがたい!


早速自宅に持ち帰って、読み始めました。





あらためて千利休について知ると、非常に興味深いです。


もとは堺の商人の出。


そこで出会った師匠たちから茶道や禅を学び、抜群のセンスを育みます。


茶道を通じて、武家筋とのコネクションもでき、政治の世界でも存在感を増していきました。



当時の茶会というのは、今でいう飲み会みたいなものだったのかもしれません。


茶会の中で、付き合いが生まれ、情報交換がされるわけですから、千利休というのは、いわば "ものすごく優秀で気配りのできる飲み会の幹事さん"。


それは時の権力者にも、重宝されますよね。



ただ、あまりに優秀すぎて、影響力を持ちすぎると、今度は手のひらを反すように危険視されます。


千利休の一言で、茶道具の値段がつりあがる。


各地の有力者たちとコネクションがあって、重要な機密情報も知っている。


こんな人が、「はいはい」と素直に従ってくれているうちはよいけど、


"腹の中で何を考えているかわからない..."


と、いったん疑心暗鬼になったら、胸中穏やかではないわけです。



野心や向上心を持ちつつ、うまく環境変化に適応して、良好な人間関係を保ち続けることの難しさ。


千利休の生涯を通じて、実感しました。



もうちょっと色々知りたいので、図書館で千利休関係の本を探してみたいと思います。


いつか、ゆかりの地を巡る旅なんかもしてみたいですねぇ。