「Winny 天才プログラマー金子勇との7年半」を読みました



Prime Reading で見つけた「Winny 天才プログラマー金子勇との7年半」を読みました。


少し前に「Winny」というタイトルで、映画も公開されていましたね。





Winny というファイル共有ソフトは、私が社会人になってすぐの頃に出てきました。


私もたまに使っていたので、懐かしいです。


Winny を使うことで、Peer to Peer という技術に興味を持ったり、理解しようと努めたり。


単にソフトとしての利便性だけでなく、それ以上のものを与えられた気がします。



今回、この本を読んで、あらためて世界で IT が勃興した時代の、日本の IT 業界がたどった道、日本の優秀なプログラマーたちの置かれた環境について考えさせられました。


当時日本の人材ポテンシャル的には、世の潮流に乗って、大波に乗れる可能性は十分にあった。


しかし、社会がそのチャンスを潰してしまった。


もちろん、多面的に捉えなければいけないと思いますが、そういう側面があったことは否めないでしょう。


いずれにしても、金子勇さんという非常に優秀なプログラマーが、いくら最後に無罪を勝ち取ったとはいえ、長い年月を裁判に拘束され、結果的に若くしてお亡くなりになったことは、残念です...。


この本を読んで、そんなことをあらためて思いつつ、Winny を作ってくださった金子さんにつくづく感謝と敬意を気持ちを抱きました。