「株式投資の未来」を読み終わりました

やー、この本、とても面白かったです。



私は "お金のこと 1 年生" って感じなので、難しくて読むのに苦労するかと思いましたが、そんなことはなく、意外とすーっと読めました。


特にへーっ!だったのは、
「成長著しい企業の株が、必ずしも投資家に大きなリターンをもたらすわけではない」
ということ。


そういったいわゆる "成長株" より、市場の期待値があまり高くない企業 (割安株) の配当金をコツコツ再投資する方がリターンが大きくなる場合があるようです。


ポイントは、
「その企業が市場の期待を上回る利益を出し続けられるか」
にあるとのことでした。


成長株の場合は企業の実態に比べて、市場の期待値が高くなりすぎてしまうケースが多いってことですね。


さらに面白いと思ったのは、ネットで色々見ていると、この本が 2005 年に出版された後の、ここ最近 10 年くらいは "割安株" より "成長株" に軍配が上がるようなのです。


なので、この本が推薦している "割安株" への投資方法が常に有利かというと、そういうわけでもなさそう。


なんだか、ややこしいですが、とにもかくにも
「成長率の高い企業の株に投資するのが一番良いのだろう」
と思い込んでいた私としては、
「そうじゃないこともある」
という事実だけでも目から鱗でした。


そして更に思ったのは、これってもしかしたら自己投資にも当てはまる話かな、ってことです。


注目度が高いトレンドのスキルを身に着けることが、必ずしも世の中への還元につながるとは限らない。


案外、"昔からずっとあるけど、現在さほど注目度はない" みたいなスキルを磨いた方が貢献度が高いってこともあるのかもしれないなーとか。


この本を読んでそんなことを思ったりしました。