「スマホ脳」を読みました



今回、読み終えた本は「スマホ脳」です。




よくタイトルは耳にしていて、気になっていました。


少し古めの本たちがずらりと並んだ近所の図書コーナーで、この本を見かけたとき、


"「スマホ脳」が今すぐ借りられるなんて!"


と、その場で図書カードをつくってもらって、借りることに。



早速、家に持ち帰って、あっという間に読み終えました。


感想は一言で言うと、


"あぁ、読んでおいて良かった"


です。



現代の生活に欠かせないスマートフォン。


私自身もご多分に漏れず、しょっちゅう、かつ、長時間スマホを見ています。


このことが、私たちの脳やメンタルにどのような影響を与えるのか。



個人的に "なるほど" と思ったのは、スマホが脳やメンタルに影響を与える背景や理由についてです。


元来、人間にとってのストレスは "野生動物から襲われる" とか "食料がない" など、直接命にかかわること。


したがって、ストレスがかかったときの人間の反応、例えば、眠れないとか食欲減退などは、こういった生存危機への対策として備わったものである。


でも、今の時代、人間がストレスを受ける場面は、昔とは違う。


この種のストレスの変化は、長い人間の歴史の中で、かなり短期間で起こったため、人間はうまく対応できていない。


結果として、精神疾患やうつ病の人たちが増えている、というのです。



では、現代版ストレスの温床になっているのは何か。


それがスマートフォンです。


スマホから次々に得られる新しい情報や、情報が届いたことを伝える通知音。


これらは、人の脳の報酬系システムに巧みに働きかけるため、私たちはたびたびスマホに手を伸ばし、長い時間、スマホを眺めて過ごしてしまう。


結果、睡眠や運動、集中力が阻害され、メンタルに支障をきたす。


特に衝動をコントロールする能力が成熟していない、子どもたちには、この影響が顕著なようです。



非常に説得力のある話の展開で、あらためて自分の生活を反省するきっかけになりました。


特に一番思い当たる節があったのが、"集中力の欠如" です。


読書をしていても、何となくスマホが気になってしまう等、昔に比べて集中力がなくなったと感じています。


スマホは視界に入るだけでも注意散漫になる、というのも確かに心当たりがあるような。


これまで "デジタルデトックス" には、あまり興味がありませんでしたが、スマホが完全に視界には入らない時間を意識してつくってみようと思います。