「すぐ幸福になれる法」を読み終わりました

タイトルの字面だけだったら、手に取ることはなかっただろうな、というこの本。


昭和25年に出版された本多静六の名著「私の財産告白」を読みたくて、調べていたら、偶然たどり着きました。


この「すぐ幸福になれる法」は「私の財産告白」とその翌年に出版された「私の生活流儀」を合併改版したもの。


図書館で借りたところ、なかなかの年季の入りっぷりです(笑)



本多静六は林学者として活躍しながら、一代で富を築き、かつ、教育や公共関係に多額の寄付をした方。


そんな著者のお金に対する考え方や人生観、価値観がたっぷり語られているのがこの本です。


富を得る奥義は


- 常に収入の 4 分の 1 を貯金する
- いくらか溜まったら巧みに投資に回す
- ムリをせず、最善をつくして辛抱強く時節の到来を待つ


ただこれだけ、とのこと。


すごい。
今、世の中で言われていることと、何も変わらない。


こんな風に、お金のことに始まり、衣食住、仕事、健康など、一事が万事、今でも十分通用する人生の極意が詰まっています。


たとえば「人生即努力、努力即幸福」という著者の人生訓。
最初に知ったときは、とてもストイックな印象でした。


でも、この努力を成すために著者が提唱している「職業の道楽化」。
これって、


仕事を楽しむ ≒ 好きな仕事、やりたい仕事をする


と捉えれば、昨今の "FIRE (Financial Independence, Retire Early)" にも通じるところがあるのではないでしょうか。


時代を超えて、変わらないこと。
そこには学ぶべきところが非常に多く、この本は本当に読んで良かったと思える 1 冊でした。