2種類の歯科矯正

私は過去 2 回、歯科矯正をしたことがあります。


1 回目は中学生の頃。
ワイヤーによる矯正でした。


その後、20年くらいかけて、少しずつ歯が動いてしまったようで、30代の後半に 2 回目をやることにしました。
このときは、マウスピース矯正を選択。


どちらも体験してみて、私自身はマウスピースの方が合っていました。



私にとってのマウスピース矯正の利点は次の 3 つです。


1. 歯磨きがしやすい


2. 1回の調整による歯の移動量が少ないので、痛みが小さい


3. 通院頻度が少ない



個人的に、最も大きなメリットだったのは 1. です。


そもそもマウスピース矯正を選んだのも、歯の磨きやすさが理由。


せっかく歯並びを整えても、その最中に虫歯や歯茎の病気になっては本末転倒だと考えました。



一方、2. と 3. は始める前は意識してなかったものの、実際にマウスピースを矯正を始めてから実感したメリットです。


ワイヤー矯正だと、たいてい月 1 で歯医者さんに通い、ワイヤーの締め具合をきつくしてもらいます。
これによって、歯が少しずつ動いていくわけです。


マウスピース矯正は、私の場合、2 ヶ月に 1 度のペースで通院しました。


そこで、歯の状態を軽く診てもらって、ナンバーが書かれた 4セット分のマウスピースを受け取ります。


マウスピースは、ナンバー順に使っていくと、徐々に歯が動くように作られており、2 週間に 1 度、自分で次のナンバーのものを使うように交換していくことになります。


この方法だと、歯の調整頻度は 2 週間に 1 回となるため、月 1 だったワイヤー矯正よりも、身体的負担が軽くて済みました。



では、誰にでもマウスピース矯正が合うかというと、もちろんそんなことはなく、


- "食事の前後にマウスピースを外す"、"食事のあとにすぐ歯磨きをして、食事以外はずっとつけておく" が継続できる


- 2 週間に 1 度のマウスピース交換を、きちんとスケジュール管理できる


この 2 つを守れるか、がポイントになります。


これができないと、計画通りに歯が動かず、高額な矯正費用が水の泡になりかねません。


また、この 2 つを 1 ヶ月程度守ればよいのではなく、矯正というのは数年かかる場合もあるので、"継続的に" 実行できるかが重要です。


私の通っていた歯医者さんは
「学生さんにはマウスピース矯正は勧めてないんだよね」
と言っていました。


理由は、
「親御さんのお金で治療する学生さんたちは、マウスピースを着け続けたり、交換のタイミング管理に対する意識が低くなりがちだから」
だそうです。


私も、実際体験してみて、覚悟をもって自分でお金を払って始めたから続けられたものの、そうでなければ果たしてやれてたかどうか....。
正直怪しいです。



そういったわけで、数年前に無事終わった 2 度目の矯正。


3 回目なんてことになるのだけは、ぜひ避けたい。


なので、今でも時々、就寝時に保定用のマウスピースをつけています。


マウスピース洗浄剤も定期購入。



たかが歯並び、されど歯並び。


整った歯並びをキープし続けるのは、私にとっては、かくも細くて長い道のりなのです。