「ヨーロッパ退屈日記」を読み終わりました
前から読みたいと思っていた伊丹十三さんのこの本を読み終えました。
私が初めて海外に行ったのは、大学の夏休みに数週間滞在したイギリスです。
ヒースロー空港に近づく機内から眼下に見えたグリーン、点々と散らばる家、動物たちの風景があまりにも綺麗で、飛行機が苦手で緊張しどおしだった 10 時間余りを一瞬で忘れ、「わぁ!」と感激したのを今でも覚えています。
その後もロンドンの街並みや、小さな住宅街の路地までもが美しいことに、毎日うっとりしながら過ごしました。
伊丹さんもこの本の中で、ヨーロッパの美しさや、それを保つためにきちんとルールがあることなどに言及されていて、
"あぁ、やっぱりそう思いますよね。私もですー。"
と妙に嬉しくなったり。
一方で、イギリス、フランス、イタリア、スペインとあちこちを訪れる中で、これらの国の人たちの価値観、身に着けるもの、料理や食事のこと、英語の話し方・発音などについて、伊丹さんが感じたこと、考えたことを読むと、その観察眼にびっくりさせられます。
私も最初のイギリスを含め、何回かヨーロッパを旅行していますが、とてもとても。
伊丹さんと自分を比べるのもおこがましいですが、だいぶぼんやりしていたようです(笑)
ただ、そのおかげで、"わかるー" だけじゃなくて、とても新鮮な気持ちで読むことができました。
それにしても、この観察眼、好奇心、そして挿絵と文章。
伊丹さんって本当にセンスの塊のような人です。
というわけで、図書館で借りた 2 冊を読み終えました。
そして、次に借りた 2 冊はこちらです。
「私の台所」の表紙がかわいい。
ぼちぼち読み進めていきます。
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